津軽富士見湖に架かる「鶴の舞橋」は全長300mで、青森県産「ひば」(樹齢150年以上)を使用しています。岩木山を背景に浮かぶ姿は、鶴が空に舞う様子を連想させます。
自然・景観
鶴の舞橋
概 要
長さ | 300m | |
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幅 | 3m | |
橋脚の径 | 直径30cm(樹齢150年以上を700本) | |
使用材料 | 青森県産「ひば」1等材 | |
使用量 | 丸太3千本、板材3千枚(4LDKだと約30棟) | |
休息所 (中間2カ所) |
大ステージ | 10m×21m |
小ステージ | 9m×9m | |
総工事費 | 2億6千万円(木橋部及び休憩所) | |
ため池名称 | 「廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)」 | |
通称 | 「津軽富士見湖(つがるふじみこ)」 | |
完成 | 平成6年7月8日 |
廻堰大溜池の沿革
古記によると、このため池は岩木山を水源とする白狐沢からの自然流水による貯水池であったものを、万治3年3月(1660年)に四代藩主津軽信政公が、樋口権右衛門を廻堰大堤奉行に任命し、柏村地方の用水補給のための堤防を築き用水池にしたものと記録されている。
その後、豪雨、融雪と自然災害により元禄、寛政、文政、明治、大正と堤防が決壊し、そのたびに大修理が加えられ関係者の苦難がそそがれてきた。
しかし、この長期にわたる努力と地域住民の献身的な働きかけにより昭和16年から県営事業として築堤工事に着手しその後国営工事に切り替えられ、総工事費約4億円を投じて昭和35年に現在の堤防が完成されました。
春の増水期には1,100万トン(かんがい面積393ヘクタール)の貯水量を有し、このうち木造新田地方の補給用水として566万トン(補給面積6,500ヘクタール)をかかえ、水深約7m、満水面積281.28ヘクタールと県内でも人造湖としては最も大きな貯水湖であり西津軽一円の農業にとって欠くことのできない重要な役割を果たしている。
また。このため池の特徴として周囲11kmのうち堤の延長4,178.44m、堤高7.08mは他に例がなく、ことに堤長に関しては日本一である。そのうえ大溜池の中に壮大な岩木山を映すさまはまさに『津軽富士見湖』の愛称どおり美そのものである。